なぜ、鯨なのか (IWC脱退にあたって)
なぜ、ここまでこだわるのか



大切なことは "本当においしい" ことです。


大きく強い命を、丁寧にやさしく料理するからこそ、
滋養に富む深い味わいになり、食べる悦びに満たされる。

心と身体がほぐれ、会話がはずみ、
かけがえのない一時を誰かと共にできる。

おおらかな気持ちになり、生の実感に包まれ、
自然を畏敬する 命の循環” へと原点回帰できる。


 「危険を冒し、力を合わせ、汗を流しながら。
  目の前に広がる海で、雄々しく、でもつつましく。
  鯨を獲り、分け合い、感謝し、皆でおいしく食べる事で、
  里を豊かにし、絆を紡ぎ、より良く未来へ繋ぐ」


原始から受け継がれてきた 「鯨を獲って、食べる」 という営みには、
根源的で本質的な "人のあるべき姿" が凝縮されています。

失われた "本来の姿の、捕鯨/鯨食の伝統文化" を取り戻すことで、
おのずと、次世代に託すべき、そして世界からも尊敬される、
日本らしい 「恒久/持続的な、自然との善い関係」 を再構築できるはずです。


その全ての原動力こそ "本当においしい" であり、
 "食べると、心も体もうれしい" という喜びです。

おいしいから人々に喜ばれ、愛される。
もっと知りたい、良くしたいと願い、一層練り上げ工夫する。
その連綿とした積み重ねが文化と伝統であり、だから続けられる。


そして、それは鯨だけに限りません。
そうしないと、あらゆる文化や伝統が失われてしまいます。

だから、全てに、今できる限界までこだわります。


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そんな想いに共感して頂ける、
今の日本では "
はぐれ者" になりやすい、
食への熱い愛が溢れる人たちが 「ここなら」 と 集い、
食べる事の幸せを共にしながら、
現代の食に反旗を翻す、
 "ひみつの隠れ家のようなくじら屋" でありたいと考えています。


たくさん同志との出会いを楽しみにしています。



店主 石川 元